最近は某筋トレアニメなどの影響もあり、ますます注目されつつあるボディビルやフィジークなどのフィットネス業界。
それらの大会では多種多様な掛け声が存在しており、いざ競技がスタートすると会場は異空間に早変わり。
観客は大声で選手を応援しますが、その掛け声の内容は普通に意味の通るものから、一見(一聞?)するとわけのわからないものまで存在します。
今回はその掛け声にフォーカスして、ボディビルの魅力に迫ってみましょう!
何?ジープ?メロン?
目次
そもそもボディビルとは何なのか?
ズバリ一言で言うと、審美的観点から美しさを競う競技である。
広辞苑で調べると「ボディビルディング(BODYBULUDING)の略でバーベルやダンベル、エキスパンダーなどを使用して逞しい筋肉を作ること」と定義されています。
単に走ったり泳いで筋肉を作るのでなく、科学的な手段で筋肉を刺激し、次第に大きく発達させる技術がボディビルです。
(公社)日本ボディビル・フィットネス連盟公式WEBサイトより引用
競技としてのボディビルが誕生したのは19世紀。
元々身体を見世物とする文化は昔からあったものの、それは岩を持ち上げたり鎖をちぎったりする、サーカスのようなどこかパフォーマンス的なショーでした。
実際にスポーツとして確立したのは、近代ボディビルの父とも呼ばれるドイツのɔʏ̯ɡeːn ˈzandoː(ユージン・ザンドウ)による功績が大きいらしい。
彼は絵画や彫刻のような立派な身体を目指してトレーニングし、それが実現可能であることを証明した人物だとのこと!
す、すごい…
股間をイチジクの葉のようなもので隠し、西洋の彫刻をめちゃくちゃ意識してますね!
ちなみにこれは聖書に、アダムとイブが禁断の知恵の実を食べて、恥じらいの心が生まれた時にイチジクの葉で隠したという記述があるから。
西洋美術はキリスト教と共に発展してきた歴史があります。
(実は美術系の管理人、ここぞとばかりにアピールしている)
閑話休題。
歴史にもちょっと触れたところで、本題の掛け声の紹介に戻りましょう。
古くから使われる、クラシック掛け声
20年以上前から使われているベーシックな掛け声たち。
有名なものをいくつか抜粋して紹介します。
ナイスバルク!
良いバルク!
Bulkというのは英語で「量、かさ」みたいな意味があって、この掛け声は質量が多い/大きい事を表しています。
厚みがあり大きい、これ以上ない誉め言葉ですね。
キレてる!
切れてる!
筋肉の繊維は筋状で、極限まで脂肪を落とすとそれが見えてきます。
クッキリと割れて見えるほど美しく完成されている!という意味。
デカい!
解説の必要もないくらい単純で嬉しい一言。
僕もいつかは言われてみたい…
あ、大会に参加する予定はないです。まだ無理です。
仕上がってるよ!
大会に向けてコンディションを整えるボディビルダー達。
純粋にその仕上がりを誉めてあげましょう。
この辺りは普通に日本語として意味が通るし、違和感は少ないですね。
語彙の進化は止まらない!トリッキーなモダン掛け声
こちらは比喩表現が多くなってきます。まさに大喜利。
はい、ズドーン!
ポージングが決まるときに発する掛け声だそうです。
効果音を観客自ら声で入れていくスタイル、嫌いじゃない。
腹筋6LDK!腹筋板チョコモナカ!
綺麗に割れた腹筋は女子だけじゃなく、男子からも憧れの的。
板チョコみたいに左右対称の人は綺麗ですよね。
ちなみに腹筋がシンメトリーになるかどうかは遺伝で決まるそうです。
僕は左右対称じゃありません…
というわけでリビングルーム(左側の二段目)の広い6LDK目指します。
肩メロン!ちっちゃいジープ乗せてんのかい!
メロンはわかる、けどジープって…
肩の大部分を占める三角筋には前部、中部、後部があり、きちんと鍛えると球体に近い形になります。
メロンのような肩はトレーニーなら誰もが憧れる理想形!
肩の筋肉が他よりちょっと弱い気がする管理人、今日からメロン目指して頑張ります。
リンゴかな?いやミカンかも…
背中に羽が生えてる/鬼が宿ってる!
両者とも背中の筋肉を誉めるセリフです。
僕はこの辺りの掛け声、特に好きです。
食べ物とかよりかっこいい喩えになってませんか?
でも知らない人が聞いたら、タトゥー入ってる人みたいかも。
冷蔵庫!!!
あー冷蔵庫ね、冷蔵庫。え、冷蔵庫?
単純にデカいという意味。
他にデカいものはいくらでもあるのに、冷蔵庫。
なんとなくわかるような、わからないような…
ビル!!とか言うよりも、人間のデカさよりもちょっとデカいくらいの方が比喩に現実味があっていいのかもしれません。
現在ボディビルの最先端とも言えるアメリカでは…
実はこの掛け声文化、日本だけらしいです。
なんでも、馬鹿にしてるとか、ふざけてるみたいな捉え方をされるんだとか。
日本でいう大喜利みたいな文化はラップとかに近いのかな?
分化が違えば感じ方も様々ですね。
英語話せる人、海外の大会を見学する際には直訳して使ってしまわないように注意しましょう!
ではまた!