「果物の王様」と呼ばれ、親しまれているドリアン。
実は僕の住んでいるマレーシアはドリアンの名産地
中でも高級品種である「猫山王」や「黒刺」といった、日本円で1玉2000円以上する品種を海外に輸出していることで有名です。
現地のマレーシア人はほぼ全員、ドリアンをこよなく愛しています。
しかし、多くの日本人はその”独特のにおい”により、敬遠してる方も多いそう。
ドリアンを売っているお店の近くを通るだけで、好きな人は良い香りだと寄っていき、嫌いな人は鼻をもぎたくなるようです。
このように、好き嫌いがハッキリと分かれるドリアンですが、実はフルーツの中ではトップクラスに栄養豊富
その効果はうまく利用すれば身体作りにも利用できるほど。
今回はそんなドリアンの栄養素、味や匂い、日本で食べる方法などについて解説します!

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日本ではあまり馴染みのない、ドリアンってどんな果物?


先ほども述べたようにドリアンは東南アジア原産、特にマレーシアで多く栽培されている果物です。
果実の一般的なサイズはラグビーボール大と言えばわかりやすいでしょうか?
勿論15センチ程度の小さい個体から、30センチ以上にもなる大きな個体まで様々です。

重さは通常、1個当たり1キロから4キロ程度。
購入の時には”kg当たりの値段”で買うのが基本ですが、これは殻も含めた重さなので要注意。
可食部が多いかどうかは開けてみないと分からないので、同じ重さで買っても量にばらつきがあったりします。

緑色の殻は非常に硬く、樹木のような硬さの無数のトゲを持ちます。
なんだか威圧的な外見をしていますが、その外観に反して中身の可食部は優しい黄色からオレンジ色をしています。
※一部赤色のものもあります。

初めて見る人は、日本でよく食べられるフルーツの特徴からはかけ離れた、独特の性質に驚かされると思います。

日本人をビビらせる、その匂いの正体


東南アジアに住む日本人の中で、臭いと言われるドリアン。
その匂いの成分は硫黄化合物を含む発酵臭と言われています。
僕の感覚的には「野菜やチーズを混ぜて腐らせ、そしてそれが発酵しかけているような匂い」です。
よくネギ類の匂いと言われることもありますが、あまりそんな感じはしません。

匂いの主な発生源は実は殻。
お店では中身を取り出して売っているので、廃棄となった大量の殻がたまり、強烈な匂いを発しているようです。
この匂いに圧倒されてしまい挑戦することすら拒否する方も多いのですが、実際の果実(可食部)はそこまで臭くないです。

ドリアンは、実はクリーミーで万人受けする味!?

匂いに注目されがちなドリアンですが、実は味は万人受けするのではないかなと考えています。
最近では中国でも需要が高まり、市場規模が爆発的に成長しているドリアン。
ただの果物なのに、まるで人工のクリームのようなミルク感や滑らかさを持つドリアンは「自然のカスタードクリーム」と言われるほどです。
決して通な人だけが食べるものではなく、世界では一般的に食べられているものなのです。
つまり問題は匂いだけ。
その匂いも食べているうちに慣れ、僕はむしろ好きになってしまいました。

ドリアンの味のタイプ

ドリアンの味を決める大きな要素として、甘味、苦味、そしてアルコール臭とも言える発酵味があります。
例えば「猫山王」と呼ばれる品種は、甘味が強く苦味も適度に含んだバランスの良い味。
通好みの「XO」という品種は発酵味が強く、酔うほどではありませんがお酒を飲んでいるかのような感覚になります。
他にも、味は上記に比べて薄めですが、滑らかで濃厚なクリーム感を楽しめる「D24」や、甘味が苦手な人に好まれるビターな「Udang Merah」など、自分好みの品種を見つけるのも面白いですね。

ドリアンの味を決めるのは発酵という要素が大きく関わってきます。
マレーシアでは完熟し、自然落下したドリアンを収穫するスタイルが一般的。
少し発酵が進んだ、収穫から約8時間後にベストな味になると言われています。
例えば同じ「Udang Merah」という品種でも、マレーシアでは自然落下し発酵させるので苦味が強くなり、タイで栽培されるものは若いうちに刈り取るので発酵が進まず、甘味が強くなるという差も生まれるそう。

品種や味については以下の記事で詳しく解説しています。

ドリアンには色々な種類がある!代表的な品種の味の特徴や、美味しいドリアンの選び方を紹介

非常に優秀なドリアンの栄養価


まぁここまではドリアンの食べ物としてのレビューでしたが、ここからは折角筋トレブログなので栄養面でのメリットとデメリットについてもお話します。
まず注目すべきはカロリー。
100gあたり133kcalと、果物にしては異例のハイカロリーです。
アボカドの160kcalと比較すると低いと感じるかもしれませんが、一般的に日本で食べるバナナ(86kcal)やリンゴ(57kcal)と比べると、その多さが分かりますね。
ちなみにアボカドと比べ、果実1個が大きいので実質カロリーが高くなってしまうことも・・・。
ハイカロリーな食べ物と言うのはダイエットの敵ですが、ボディメイクにおいてとても重要な役割を持ちます。
トレーニングで追い込むだけでは筋肉は大きくなりません。
大きく成長させるためにはオーバーカロリー状態をキープする、俗に言う「増量期」がとても大切なのです。

そしてハイカロリーにすればいいかと言うとそうでもなく、たんぱく質量が重要。
まぁドリアンを含め、野菜や果物からタンパク質を摂取するのは難しいです。
なのでそこはプロテインや鶏肉で補いましょう。
カロリーや筋肥大について知りたい方は以下の記事も参考にどうぞ。

カロリーって何?筋肉を増やして脂肪を減らそう!
筋トレ初心者が知っておくべき基礎知識3つ

しかし、たんぱく質以外の部分を見ると、ドリアンの栄養価は身体の成長にとても効果的。
まず特筆すべきはマグネシウムやリン、銅などのミネラル分。
マグネシウムやリンはカルシウムの作用をコントロールして筋肉の動きを調整したり、骨を強くする役割を持ち、銅は血液を中心とした身体の至る所を修繕する機能を持ちます。
そして血液を作る葉酸や、血行を良くするナイアシンはアミノ酸を筋肉に届ける助けをしてくれます。
更に、全果物の中でもドリアンがダントツで多く含んでいるビタミンB1は、ブドウ糖をエネルギーに変換する際に必要な栄養素。
トレーニングのパフォーマンスを上げるという意味でも、ドリアンは非常に有効なんですね。

肌肉男(マッチョな男)とドリアン

ちなみに、マレーシアやタイでは何故か、マッチョとドリアンがセットになっていることがあります。
ドリアンを売っているお店にプロモーション的にマッチョが登場し、女性客を惹きつけるんだとか。
彼らめちゃくちゃ身体出来てますね~!
日本で流行ったマッチョバーみたいなノリなんだと思います。
興味がある方は以下よりご覧ください。
The Star: Hunk of a durian peeler

Durian Store In PJ Is Hiring Muscular Guys With 6-Pack Abs To Open Durians

ドリアンを日本で食べる方法3選


ここまで魅力を解説してきたドリアン。
しかし、日本に住んでいる方にとってドリアンを食べる機会はそう多くないと思います。
そんな方のために、日本でも生のドリアンを食べる方法を調べました!

1.高級青果店から買う

タカノフルーツパーラーでお馴染みの新宿高野や、銀座千疋屋などの高級青果店(フルーツショップ?)では、たまにドリアンを取り扱っているみたいです。
おそらく時期や需要によって無い場合もあると思うので、お店に直接電話して確認したほうが確実ですね。

2.個人輸入店から買う

ネットには、マレーシアやタイから輸入している個人輸入店がいくつかあります。
本場で食べるものと比べ多少鮮度は落ちてしまうものの、高級青果店で買うよりも少しお得に買えるのが魅力。

3.冷凍を買う

日本で最も手に入れやすい方法は冷凍。
冷凍だったら楽天などのECサイトで検索すればすぐに出てきます。
冷凍すると滑らかさが抜けてしまい、本来の美味しさではなくなってしまうため、出来れば上の1か2の方法で購入した方がいいかなと思います。
まずは冷凍で試してみて、好きだったら是非現地で試す事をお勧めします!

この記事のおさらい

マレーシアを代表する果物、ドリアンを宜しくお願いします!
癖はあるものの、一見の価値あり!
味だけでなく、栄養満点!是非試してみてね