こんにちは、トレすけ (@Toresuke_Blog) です。
今回はマレーシアでワクチンを接種するまでの流れを体験談にしました。
マレーシアに住んでいてまだワクチンを接種していない方や、国外に住んでいてマレーシアのコロナの状況に興味がある方などに向け、写真付きで分かりやすく解説します!
僕はBukit Jalil National Stadiumを指定されましたが、他の接種会場を指定された場合も一連の流れは変わらないと思うので、ご参考にどうぞ。
感染拡大防止用のモニタリングアプリ”MySejahtera”から登録
さて、まずはワクチンの予約方法から!
マレーシアに滞在している方なら今や誰もが知っている“MySejahtera”というアプリがあります。
これは2020年4月16日と比較的早い段階でリリースされた、感染拡大防止用のモニタリングアプリ。
ショッピングモールやお店、会社のオフィス、駅、バスの中など至る所にQRコードが設置されており、それをスキャンすることで個人の移動経路を特定するというものです。
そしてこのデータをもとに、感染者が発見されると同日同時刻に同じ場所にいた人が招集され、PCRテストを受けさせる事で新たな感染者を発見するわけです。
日本の接触確認アプリ”COCOA”は陽性者の登録が2%以下となっており、正直に言えば意味を成していません。
相対的に、アプリへの登録が半強制的となっているマレーシアの感染対策は高水準だと思います。
勿論、外国人労働者のクラスター感染問題などがあるので、日本より良い状況とも言えませんが……。
閑話休題。
そのMySejahteraアプリの中にワクチン接種申し込みフォームがあるので、名前や住所、パスポート番号などを登録して予約します。
そして、先日ようやく僕のもとにも予約の通知が届き、Bukit Jalil National Stadiumというワクチン摂取会場まで行ってきました。
予約確定画面はこんな感じ。
1つ気を付けなくてはいけないことは、
ここでワクチンの種類は見れません!
マレーシアではどのワクチンを接種するかは2021年7月20日現在、完全ランダム。
米国製のファイザーや中国製のシノバックなど、いくつかの銘柄から自動的に選ばれます。
実際に会場に行ってみるまで確認できません。
※政府のアナウンスより、今後シノバックは縮小するらしい。
まぁ僕の場合はどのワクチンになってもとりあえず打つつもりで行ったので、特に問題は無いです。
しかし、中国製ワクチンを避けたいなどの要望がある場合は、必ず実地で断る必要があるので注意。
自分から予約したくせに無断ですっぽかすと罰金を食らうってことらしいです。
僕が指定されたBukit Jalil National Stadiumの場所はここ。
KL中心部から少し南に行ったところです。
こんなに遠くまで出かけるイベントは今年初と言っても過言ではありません。
不謹慎ながらちょっと興奮します。
到着してびっくり。
結構立派なスタジアムです。
コモンウェルスゲームズのために造られた陸上競技場だが、現在はサッカーの試合に使われることが多い。
引用元:ブキット・ジャリル国立競技場 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
接種会場の指定は人によって様々で、住居の近くに会場があるのに遠くの会場を指定される場合もあるとのこと。
当日、会場に持っていくべきもの
- MySejahteraをインストールしたスマートフォン
- パスポート
- ボールペン
- 充電器(スマホの充電が心配な場合)
会場では何度もMySejahteraのアプリ画面のチェックを求められます。
充電が無くなるトラブルを防ぐため、古いスマホを使っている場合などは充電器を持参したほうが望ましいです。
待っている間、申込用紙に必要事項を記入することになります。
自分のボールペンを持参しておくとスムーズです。
会場到着からワクチン摂取、帰宅までの流れ
会場に着いたらまずは会場への案内板を探します。
分かりやすく至る所に掲げられているので、迷うことは無いと思います。
矢印に従って進みましょう。
そして見えてくるのが最初の入り口。
ここから係の人に以下の項目を確認されながら、いくつかのチェックポイントを突破して進みます。
- 当日の健康状態の確認 → アプリ内でProfileというタブを開いて見せる
- その日に予約が取れているかの確認 → 予約画面を見せる
- 会場入り口のQRコードのスキャン → Check-inのタブから撮影
そして待合席に入る前に、ワクチン接種の同意書を貰います。
同意書は自分用と提出用の二枚組。
上半分にはアレルギーや妊娠中などの健康面に関する質問が並び、下には個人情報を記載する欄があります。
今日の流れを説明する紙と一緒に、ホチキスで留められていました。
僕が行った会場はスタジアムなので、暑かったです。
霧の出る扇風機が設置されてましたが、それでも暑すぎる。
スタジアムに入った順に座席に案内され、呼ばれるまで待ちます。
僕の場合は約45分待ちました。
室内の会場を指定されればラッキーですね。
待っている間に先ほどの同意書に記入しましょう。
この段階では、一番下の同意のサインのところはあけておくこと。
奥に見える三角屋根の仮設ブースがワクチン接種会場です。
入り口を見ると「HCO C」の文字が。
ようやく呼ばれ、仮設ブースの入口へ案内されるとそこには張り紙があります。
自ら尋ねない限り、ここでようやくワクチンの種類がわかります!
僕の場合は「Sinovac」でした。
シノバックは不活化ワクチンという種類で、弱毒化したウイルスを注入し抗体をつけるというタイプです。
A、B型肝炎や日本脳炎など、一般的なワクチンと同じような製法です。
ファイザー製のmRNAワクチンや、アストラゼネカ製のウイルスベクターワクチンと比べて副反応がマイルドですが、感染抑止力は低いと言われています。
ただ、実際には感染しても重症化のリスクを抑えられるようなので、何も打たないよりは確実に良いです。
中国製というと日本人にとってはイメージが悪いかもしれませんが、アレルギーを持っていたり、虚弱体質の方などにはオススメなのかもしれません。
僕は医者じゃないので何とも言えませんが、ご参考までに。
仮設ブースの入口で整理番号を受け取り、座席に座ってまた待ちます。
備え付けられたモニタに番号が表示されたら、対応する受付に行ってワクチン接種の本登録をします。
最初の入り口ではパスポートを見せ、MySejahteraアプリで受付のQRコードをスキャンしました。
受付後、コンサルティングブースのようなところで最終同意確認。
現在の体調を聞かれたり、先ほど開けておいた同意書のサイン欄にサインして、提出用の1枚を渡します。
同意が終われば後は打つだけ。
注射は個室で行われます。
各個室の前で3席ほど用意されており、案内されるまで座って待ちます。
と言ってもほんの1~2分程度。
案内されたらものの30秒で注射されて終わりです。
一応ドクターからシノバックだよね?確認してね?って言われて、薬液の入ったビン見せられました。
みんなスタッフもテキパキと作業しているので、流石にこの時は申し訳なくて個室内の写真は撮れなかったです……笑
注射が終わるとカードが貰えるので、次回2nd dose時には持ってくるように言われます。
その後、待機スペースで15分ほど待機。
発作か何か起こった場合に備えてだと思いますが、何も無かったので時間が来たら出口から退室して終了。
外には記念撮影ブースがあるので、せっかくなら撮影しましょう。
僕が行った時には行列が出来ていました。
撮影してくれる係の人はいないので、撮影したそうな列の前後の人に「お互い撮影し合いませんか?」と持ち掛けると良いと思います。
みんな一人で来ているので、助け合わないと撮影できません。
そんな感じでワクチン接種イベントが終了しました。
あれから2日経ちますが、やはり副反応はあまり強くないように思います。
ワクチンを打った部位(肩)の痛みはありますが、普段の筋肉痛と比べると三分の一くらいの痛みでした。
アストラゼネカ製のワクチンを受けた友達数人はすごく辛そうだったので、やっぱりワクチンの種類や年齢、体質によるんですかね。
以上、マレーシアの時事ネタでした。