フードヘブン、マレーシア。
魅力的な料理の数々に誘惑される毎日ですが、ある時日本の友達にこう言われました。
「マレーシア料理って何がある?全然想像つかない。」
日本ではあまり有名ではないマレーシア料理……。
ある程度名が知れた料理の例を出しても、バクテー(肉骨茶)はシンガポール、ナシゴレン(Nasi Goreng)はインドネシアの料理と思われている。
悲しきかな、完全にお株を奪われてしまっています。
マレーシアのバクテーとシンガポールのバクテーは味も色も香りも全然違うよ!!
これではいけない。
マレーシアLOVEの僕が、マレーシア料理について徹底解説します!!
目次
マレーシア料理のベースとなる3タイプ
マレーシア料理は大きく分けて、「マレー系」「中華系」「インド系」の3民族の料理がベースとなっています。
そして、「マレー系」と「中華系」が合わさった「ニョニャ料理(プラナカン料理とも)」や、「中華系ムスリム」の伝統料理、「マレー系」と「インド系」の料理を扱うママッ(Mamak)レストランなど、派生が豊富です。
まずはベースとなる3タイプから覚えてみましょう。
マレー系料理
中華系料理
インド系料理
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なぜマレーシアには、様々な種類の料理が混在するのか
その答えは、マレーシアが多民族国家かつ、宗教の違う民族が入り混じっているから。
マレーシア人は大きく分けて、マジョリティのマレー系が約6割、中華系移民の華僑が3割程度、インド系移民が1割程度から構成されています。
もっと細かく言えば様々な原住民が生活していますが、彼らはあまり我々の生活には関わってきません。
マレー系の料理はマレーシア料理だけでなく、ナシゴレンのようにインドネシア料理と共通するものもあります。
中華系料理はマレーシアで発達した独特の中華系料理もあれば、中国本土料理もあります。
更に、中国本土の料理は地域により味も様々。
インド系料理もマレーシアで独自に発達したものもありますが、中華系と比べてインド料理の色を濃く残している印象です。
勿論、本場のインド料理のお店もあります。
お酒を飲まず豚肉を食べない「イスラム教徒」と、牛肉を食べない「ヒンドゥー教徒」
また、マレー系はイスラム教、中華系は仏教(またはキリスト教)、インド系はヒンドゥー教(または仏教)と、それぞれ信仰も違います。
そのため、宗教上の理由から食べられないものもあり、それは人によって様々。
例えばイスラム教のマレー系と、仏教の中華系が結婚する場合、国教であるイスラム教が優先され、改宗することになります。
そこで、マレー系料理と中華系料理が混ざりつつも、ムスリムが食べられる食材のみで構成された「ニョニャ料理」がうまれたのです。
このように、人種間での交流による文化が融合したユニークな料理があることもマレーシアの魅力の一つ。
その昔、豚には寄生虫が多く健康被害が相次いだため不浄として禁止したという説も。
対して、インド系が牛を食べない理由は神聖だから。
全く逆とはいえ、どちらも食べないという結論になるのが面白いですね。
ちなみに、ムスリムがお酒やタバコが禁止するのは、身体に悪いからだそう。
コーランに明記されているわけではないみたいです。
イスラム教は嗜好品的なものを制限してるのかな?
ハラル製品が少なく、合い挽き肉(ミンチ)も多い日本では、中華系しか快適に生活出来なさそう……。
マレーシアで食べられる外国料理
マレーシアだけでもこれだけのバリエーションがありますが、歴史上関係の深いイギリスやポルトガルの料理を扱うお店も豊富です。
また、近年マレーシアへ来る人口の多い日本や韓国、軽食文化が流行っている台湾の料理なども多く存在します。
イスラム教の国なので中東からの留学生も多く、日本では絶対に食べられないようなマニアックな中東料理もあります。
これらの理由から、マレーシア(特にクアラルンプール)では食べられないものはほとんどないと言えます。
日本の食べ物は、値段は高くなりますが99%手に入ります。
強いて言えば、洋食がちょっと弱いかな?という印象です。