海外に移住すると、日本での生活スタイルと全く同じようにはいきません。
しかし、インターネットが発達した現代では、やりようによっては日本とほぼ同じサービスを受けることが可能です。
特にエンターテイメント系(テレビ、映画、漫画、アニメ、ゲームなど)はデジタル化が進んでおり、気軽に楽しむことが出来ます。
映画やアニメは動画配信サービス、本や漫画は電子書籍、ゲームはDL版の購入などがあるので利用しやすいのですが、ちょっと厄介なのがテレビ。
海外で家を借りる場合、テレビ自体はついていますが、当然日本のチャンネルなんて映りません。
パソコンで見る場合も、仕事などでパソコンを使っている間はテレビが見られなかったり、番組が終了してから動画サイトなどへのアップロードを待たなければならないなど、ちょっと不便な点があったりしますよね。
また、海外で日本のチャンネルを見る事が出来るようになる月額サービスなんかもありますが、数年の滞在となると結構な額になります。
特に学生や、リタイアメントは収入源が無い場合が多いと思うので、出来るだけ出費を抑えたいところ。
大丈夫、契約の必要は全くありません!
この記事では、月々の固定費をかけずに、いつでもテレビで日本のチャンネルが視聴可能になる方法を紹介します!
目次
TV BOXという機械をご存知ですか?
海外生活の必需品とも言える「TV BOX」について紹介します。
既に外国、特にアジアに住んでいる方は聞いたことがあるかもしれません。
日本ではあまり馴染みのないTV BOXという単語、これ自体は商品の固有名詞ではありません。
TV BOXとは、テレビに接続すると、インターネット回線を通じて世界各国のチャンネルを映すことが出来るようになる機械のこと。
その正体は中国製のAndroid端末で、特殊な動画ストリーミングアプリがインストールされています。
日本だけでなく、北米や中国、東南アジア、ヨーロッパまで様々な国のほとんどのチャンネルを見る事が出来ます。
マレーシアのテレビについて
余談ですが、僕の住んでいるマレーシアの地上波は、政府系がTV1、TV2の2チャンネル、民放がTV3、NTV7、8TV、TV9の4チャンネルの合計6チャンネルが存在します。
英語だけでなくマレー語、中国語が混在するので、全てを理解するのは結構難しいです。
マレーシア人は衛星テレビ「Astro」を契約している人が多いです。
Astroは海外のチャンネルを含め、200以上のチャンネルを配信しているそう。
最近ではAstroを契約せず、全てTV BOXで済ませている家庭も多いと聞きます。
メリットの少ない月額サービスが横行している
各国では、日本のチャンネルを視聴可能にする日本人向けのサービスがあったりします。
これらのサービスは月額制で、日本円で月3,000~6,000円くらい。
でも実態は、TV BOXと同様の機能を持った端末をレンタルしてくれるだけです。
正直、これはかなり割高と言えます。
こういったサービスが横行する理由として、以下の3つの理由があげられます。
- 日本語でのTV BOXの情報が少ないこと
- 日本語で説明を受けたいという需要
- 壊れやすさが不安だから
残念ながら、ネット上にTV BOXの日本語の情報は少ないです。
そのため、海外に来たばかりの日本人や、外国人の友人がまだ居ない方にとって、日本語でTV BOXの情報を仕入れるのは困難であること。
高齢者に多いですが、機械の説明が日本語でないと分からない、日本人に対応してほしいという方も居ます。
また、知っていたとしても怪しんでしまい、壊れた時のリスクなどを考えて結局日本人向けのサービスを利用するパターン。
そんな事情を知ってか、こういった日本人向けのサービスには
- 日本人による取り付け出張サービス
- 故障した場合の無料交換
といった付加価値が付いている場合が多いです。
これを高いとみるか、安いとみるかは貯金や収入によりますね。
僕は高いと思うのでオススメしません。
次項では、TV BOXの直接購入と日系サービスの契約のコストを比較します。
TV BOXを購入する場合と日系サービスを契約する場合のコスト比較
TV BOXを購入する場合
TV BOXの機種にもよりますが、代表的な機種の定価をまとめました。(2021/07/28時点)
日本円はRM1=27円でおおよそ計算しています。
- EVPAD 5P RM450(約12,150円)
- TX6 32G RM150(約4,050円)
- MXQ PRO 4k RM69(約1,863円)
月額サービスと違い、一度買うと追加費用は発生しません。
買い切りです。
ただし、確率は低いですが壊れた場合は再購入となります。
しかし、後述する月額サービスとの料金差を見れば、故障による再購入の可能性はリスクとも言えません。
日本人向け月額サービス
プランが複数ある場合、TV BOXの機能に一番近いプランの料金を抜粋しています。
以下は全て月額料金です。
※一番安いプランでは視聴可能なチャンネル数が著しく少ないなどの場合がある為
- マレーシアA社 RM225(約6,075円)/月
- マレーシアB社 RM120(約3,240円)/月
- タイC社 1,000THB(約3,350円)/月
会社によっては、年契約をすれば安くなるなどといったプランが存在する場合もあります。
比較するとTV BOXが圧倒的にコスパが良い
TV BOXでは出費は一度の購入のみであることに対し、月額サービスは毎月費用がかかります。
例えば、駐在員の一般的な任期である2年間使うと考えた時を見てみましょう。
上記のサンプルの中では一番高性能であるEVPADと、マレーシアA社で比較します。
TV BOXの場合、12,150円。万が一壊れた場合も24,300円。
マレーシアA社の場合1年プランがあるので、それを計算すると、約109,350円。
万が一TV BOXが壊れるというトラブルがあった場合でも約85,050円も割安になるのです。
僕は今までに2台のTV BOXを使いましたが、壊れたからではなく性能の良い上位機種が欲しくて買い換えました。
ちなみに現在僕が使用している機種はEVPADシリーズ。
周りにTV BOXを買っている知り合いも多数いますが、壊れたという話はあまり聞きません。
2年で9台以上壊すなら月額サービスの方がお得になりますが……現実的にあり得ないです。
結果、自分で買った方が断然お得
TV BOXは違う街や他国へ引っ越す場合も持っていけるので経済的です。
勿論日本のテレビだけでなく、世界各国のテレビを見る事が出来ます。
ただ、国によっては違法になることがあるかもしれないので、自己責任で持っていきましょう。
2021年現在、シンガポールを含めた東南アジアの大部分の国では合法となっています。
中には、既に日本人向け月額サービスを契約してしまった方もいると思います。
そういった方は、特にこだわりが無ければ解約し、自分でTV BOXを購入したほうがお得かもしれません。
LAZADAやShopeeでも買えるので、一度覗いてみてはいかがでしょうか。